⑥水分不足は万病のもと。花粉症も生理痛も、冷えからきているかも?

水分不足で引き起こされること
突然ですが、こんな経験はありませんか?
こまめに水を飲むように言われても、なんとなく後回しにしてしまう。コーヒーやお茶は飲むけど、水はあまり飲まない。そもそも喉が渇いた感覚がよくわからない。
実はこの「水を飲まない習慣」、身体にじわじわと影響を与えているかもしれません。
しかも、花粉症・生理痛・PMS・冷え性・慢性疲労——一見バラバラに見えるこれらの不調に、水分不足が関係している可能性があるんです。
水分は、血液のもと
東洋医学では、身体を巡る「血(けつ)」の流れが健康の要と考えられています。現代医学的に言えば、血液です。
血液の役割はシンプルです。酸素と栄養を全身に届け、不要なものを排出する。
そして、もうひとつ見落とされがちな役割があります。それが「体温を運ぶ」こと。
血液は体内の配達員のような存在で、温かさを乗せて全身を巡ることで、身体の隅々まで温度が保たれると考えられています。
そして、その血液のもとになるのが水分です。
水分が不足すると、血液がドロドロになって流れが滞りやすくなると言われています。
すると、酸素も栄養も届きにくくなり、老廃物も排出されにくくなる。体温も運ばれにくくなるかもしれない。
水分不足は冷えのもと、そして冷えは万病のもと——東洋医学では古くからそう考えられてきました。
緊張をゆるめても、水分が足りなければ元に戻る
Me+プログラムでは、身体の過緊張をゆるめることを大切にしています。でもここで、大事なことをお伝えしたいんです。
いくら緊張をゆるめても、流れる血液が滞っていては、身体はすぐに緊張状態に戻ってしまいます。
緊張がゆるんで血管が拡がっても、流れる血液そのものが少なければ、酸素も栄養も届きにくい。
回復しようとしても、材料が足りない状態になってしまいます。
だからMe+プログラムでは、身体をゆるめることと並んで、水分を摂る習慣をとても大切にしています。
「身体を冷やす食べ物」の意外な理由
「コーヒーやビールは身体を冷やす」「夏野菜は身体を冷やす」——そんな言葉、聞いたことありませんか?
ひとつの考え方として、利尿作用との関係があります。これらには利尿作用があるものが多く、摂取すると身体の水分が排出されやすくなると言われています。
水分が減れば血流が滞りやすくなり、体温も運ばれにくくなる。だから「冷えやすくなる」と考えられているんです。
ただ、今すぐやめてと言いたいわけではありません。
好きなものを楽しむこと自体、身体にとってプラスになることもあります。
「あれもダメ、これもダメ」のストレスの方が、かえって健康を害することもあると私は考えています。
私が伝えたいのは「やめる」ではなく「減らす」。毎日3杯飲んでいるなら、まず2杯に減らすところから始めてみる。
そのくらい無理のない変化からで十分だと思っています。
冷えと不調の、意外なつながり
花粉症が辛い方へ
花粉症の症状は、身体の「過剰反応」のひとつと考えられています。
東洋医学では、お腹(特に腸)は免疫の要と言われていて、お腹が冷えると腸の働きが落ち、免疫バランスが乱れやすくなるという考え方があります。
その結果、花粉などの外からの刺激に対して、身体が必要以上に反応しやすくなることがあるかもしれません。
花粉症の症状が辛い時期こそ、意識的に水分を摂ること、そして身体・特にお腹を温めることを試してみてはいかがでしょうか。
生理痛・PMSが辛い方へ
東洋医学では、お腹の冷えは子宮や卵巣の冷えにもつながると考えられています。
子宮まわりの血流が滞ると、生理痛が重くなりやすいという見方もあります。
またホルモンバランスにも影響して、生理前のPMSに振り回されやすくなることがあるかもしれません。
「毎月つらい」「生理前は別人みたいになる」という方、水分不足と冷えが関係している可能性も、ひとつの視点として持っておくといいかもしれません。
では、何をどう飲めばいいの?
シンプルに、水を飲んでください。
高価で特別な栄養ドリンクは要りません。飲むタイミングはあなたのペースで構いません。
ただひとつだけ意識するとしたら、がぶ飲みではなく、少しずつこまめに飲むこと。 胃腸への負担が減り、身体に水分がゆっくり馴染みやすくなります。
私自身、会社員のころから仕事中は常に水の入ったボトルを机に置いていました。
すると同僚に「味気なくてつまらないんじゃない?」と心配されたことがあります。
でも、それでいいんです。 水を飲む習慣は、目立たないけれど、身体にじわじわと、でも確実に効いてくるんです。
まずは今日、いつもより一杯多く飲むことから始めてみてください。少しずつ量を増やしていく小さな積み重ねが、身体の土台を整えるきっかけになります。
緊張をゆるめることと、水分を補うこと。
この2つが揃ったとき、身体の回復スイッチは本当の意味で入りはじめます。
身体が整うとき、まなざしが変わる。まなざしが変わるとき、生き方が変わる。


